Encourage Super Stationの機能
システムの監視から問題の追跡、復旧に至るまでのコラボレーションを支援し、インシデントライフサイクルを管理
イベント収集機能
Encourage Super Station(ESS)は、様々な管理ツールにて検知したイベントを収集することができます。ESSが提供する管理ツール用コレクタを管理ツールにインストールすることで、管理ツールのイベントをESSイベントとして収集します。この収集により、ジョブ管理で検知されたジョブ実行時間の異常と、パフォーマンス管理で検知されたパフォーマンスの低下をESSで結びつけることが可能となります。
監視対象にエージェントのような実行モジュールをインストールすることなく、基本的な項目の情報を収集します。監視対象側に、何もインストールしたくない、または、何もインストールできない環境に対して、監視環境を提供します。
ESS統合監視対象ツール
- BMC PATROL
- CA UnicenterTNG
- HP OpenView
- IBM Tivoli NetView
- 日立 JP1
- その他SNMP管理ツール など
ESSリモートコレクタ
監視適用が可能な対象OS・データベース
Windows | Linux | UNIX |
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データベース | ||
ORACLE |
※監視対象の詳細についてはお問い合せください。
システム監視項目
種別 | UNIX/Linux | Windows |
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ステータス監視 | 直接PING(該当ノードの死活監視) | 直接PING(該当ノードの死活監視) |
TCPポート(該当ノードのポート監視) | TCPポート(該当ノードのポート監視) | |
CPUパフォーマンス(使用率) | CPUパフォーマンス(使用率) | |
CPU待ちプロセス数 | イベントログ監視(情報) | |
CPU負荷平均(ロードアベレージ) | イベントログ監視(警告) | |
間接PING(監視ノード起点)応答 | イベントログ監視(エラー) | |
コアファイルの存在 | イベントログ監視(成功の監査) | |
スワップ領域使用状況 | イベントログ監視(失敗の監査) | |
ディスク入出力 | 仮想メモリ使用率 | |
メモリ使用率 | プリンタ状態 | |
ログインユーザ | ||
ネームサービス(FQDN) | ||
アプリケーション監視 | テキストログファイル | テキストログの監視(T2E使用) |
システムログファイル | プロセス監視 | |
プロセス動作 | サービス監視 | |
リソース監視 | ファイルシステム(iノード使用率) | ローカルファイルシステムの使用率 |
ローカルファイルシステムの使用率 | ||
ローカルファイルシステムの残容量 | ||
ファイル&アクセス監視 | ディレクトリ・ファイル(作成/変更/削除) | |
デバイスファイル(作成/変更/削除) | ||
ファイル作成・改ざん | ||
パスワード・シャドウファイル他の更新 | ||
NIC監視 | ネットワーク(NIC)エラー | |
ネットワーク(NIC)コリジョン | ||
ネットワーク機器監視(共通) | ||
PING監視(該当ノードの死活) | ||
PING監視(複数応答AND監視) | ||
PING監視(複数応答AND・レスポンス時間) | ||
PING監視(複数応答OR監視) | ||
PING監視(複数応答OR・レスポンス時間) | ||
TCPポート監視(該当ノードのポート) |
ORACLE監視項目
種別 | 監視内容 |
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マウント状態 | インスタンスのマウント状態を監視 |
アーカイブプロセス利用状況の監視 | |
インスタンスアクティブステータスの監視 | |
REDOログ情報 | REDOログ&ログファイルステータスを監視 |
REDOログバッファ | REDOログバッファへの書込み待機の監視 |
REDOログバッファの再割当て率の監視 | |
テーブルスペース | Tablespaceの容量、使用率の監視 |
Tablespaceの断片化数&サイズの監視 | |
キャッシュ | バッファキャッシュのヒット率の監視 |
ライブラリキャッシュのヒット率の監視 | |
ディクショナリキャッシュのヒット率の監視 | |
メモリ | プール領域と使用状況を監視 |
メモリソートとディスクソートの比率の監視 | |
セッション毎のメモリ使用量の監視 | |
セッション | セッション(All、Active、Inactive)件数・待機監視 |
トランザクション | トランザクション数・処理時間の監視 |
SQL Parse件数・CPU処理時間の監視 | |
競合状況 | REDOラッチ/LRUラッチの監視 |
フリーリスト競合回数の比率の監視 | |
ロールバックセグメントの監視 |
イベント表示・管理機能
収集されたイベントはコンソールに表示されます。発生したイベントはESSの設定により6種類のセビリティが追加され、セビリティに応じた表示色で表現されます。各種管理ツールで検出したイベントは、管理ツール側の重要度を尊重し、そのままスルーで表示します。(変更することも可能です)
コンソールには基本的に4つの表示領域、監視対象機器を表示するNavi Tree、論理的なシステム構成図を作成できるMap View、検知したイベントをリスト表示するEvent View、管理者が解決すべき問題を表示するIncident List、があります。

また、検知されたイベントは、運用技術者によってそのステータスが変更されます。イベントはコンソールに表示される前からいつどこで発生したか時刻が記録されており、運用技術者によるステータス変更時にも時刻が記録されます。このことにより、特定のイベントの発生から対応完了までを時系列でトラックする事が可能となっています。
時刻は、SLAを実現する上で非常に重要な項目となっており、ESSでは中核を成すソフトウェアのシステム時刻を基準とします。
また、特定のイベントに対しての対応履歴を記録していくことができます。これらの情報はESSを利用する全てのユーザで共有することができますので、管理者間のコラボレーションを促進することができます。
トラブルの影響範囲と原因分析機能
コンポーネントに対して隣り合わせる「依存」と「影響」に基づいて原因可能性範囲と影響範囲を推論するエンジンを搭載しました。依存情報に基づいて、その影響方向と原因可能性方向に向かってオブジェクトを検索し、範囲をグラフィカルに表示します。この機能により、トラブル発生から、影響範囲や原因の特定に至るまでの時間を短縮することができます。
インシデント管理機能
影響範囲と原因分析機能により、影響範囲と原因可能性範囲が明確になります。このとき、影響範囲と原因可能性範囲に属するオブジェクトに着信したイベントはすべて同一インシデントに属すものとして、新たにインシデントを生成することなく処理されます。
管理者は従来のようなイベント単位ではなく、インシデント単位で問題に取り組むことができるため、管理者の取り組むべき問題がより明確になります。障害イベントは事象を検出する度に発生しますが、実際には1つの問題原因に対して障害イベントが多数発生することになります。問題解決のための取り組むべき単位は、イベント単位ではなく、イベントの集合体としてのインシデント(1つの原因を修正することにより解決できる単位)で扱われるべきです。ESSでは、管理者が取り組むべき問題をインシデントという単位で扱う機能を搭載することで、問題解決までの時間短縮を支援します。
遠隔操作機能
インターネット経由のシステム管理など、ファイアウォールに守られたネットワークに対して、セキュリティを保ちながら遠隔操作を可能にする「リモートオペレータ」を搭載しました。特に広域システム管理や、MSPなどの遠隔保守を必要とするケースに、ネットワークの設定や構成を変えることなく、遠隔操作を実現します。
システム管理者向け、システム開発者向けのSSL-VPNとも言うべき機能により、管理者や開発者は遠隔地から情報漏洩の心配なく対処が必要なシステムにアクセスすることができます。

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