金融
金融コンピューターシステムが直面する課題
銀行、証券、保険などの金融サービスは、経済活動を支える重要な社会基盤として、ますます重要性が高まっています。これらのサービス提供には、コンピューターシステムは不可欠であり、安定したサービス提供を実現するためには、安全で継続的なコンピューターシステムの運用が欠かせません。
一方で、これら金融サービスは公共性が高いためサイバー攻撃のターゲットになりやすく、法規制やガイドラインへの対応も含め、十分なシステムリスク管理態勢の整備が求められます。その結果、それらの対応に多くのコストがかかっています。
また、少子高齢化による地方経済の低迷などを背景に、地域金融機関の統合・再編が進む中、コンピューターシステムの統合・効率化だけでなく、FinTechやDXなどの新サービスへの対応によるサービスの差別化も求められています。その実現には、環境の変化に柔軟に対応できるクラウドサービスの利用も欠かせません。
共通システム管理・統制基盤整備の重要性
多くの金融機関では、各システムがそれぞれの開発・運用ベンダーと担当部署ごとにクローズされた独自の仕組み・管理プロセスによって運営されているケースが多く見られます。
このようなサイロ型のシステム管理体制では、各システムの仕組み・プロセスがバラバラで、サービスレベルにばらつきが見られる他、平準化・最適化されていない管理プロセスが原因で無駄が発生していたり、コーポレートシステム部門がシステム全体のガバナンスを確保できず、セキュリティ上のリスクにもつながる恐れがあります。
また、各システムがオンプレミス、クラウド、SaaSなど、さまざまな環境に存在する点もこのような状況になってしまう要因の一つです。
エンカレッジ・テクノロジの各ソフトウェアは、金融系システムに対し、システム運用のための共通基盤を提供することで、金融機関様のITシステム改善に貢献します。
システム運用統制とセキュリティをトータルにご支援
下図が、弊社ソフトウェアが提供する、各システムを横断的にカバーする共通運用統制基盤の構成要素です。
アクセス管理
- 対象システムに対する適切なアクセス制御と許可
- 認証情報の強化・保護
- アクセス経路の絞り込み
- 不正アクセスの発見
証跡監査
- 重要操作の監視と記録
- 不正操作の検知
- 操作者の個人識別
- リモート操作の統制
ファイル授受
- ファイル持ち込み・持ち出しのプロセス制御
- ファイル持ち込み・持ち出しの履歴保持
このような課題をお持ちではありませんか？
サイバー攻撃対策
攻撃手口の巧妙化により、完全に侵入を防ぐことは難しい状況です。そのため、初期潜入されることを前提、つまりゼロトラストの考え方に基づき対策を講じることが重要です。初期潜入後、徐々に感染範囲を拡大する平行移動（ラテラルムーブメント）によって重要システムへ到達されることがわかっています。
弊社ソフトウェアが提供するアクセス管理基盤は、重要システムやクライアント環境の認証情報を強化保護することで、ラテラルムーブメントを防止する内部対策として有効です。
リモート運用/在宅運用
システムの障害対応やパンデミック、自然災害発生時などの緊急時や職員の働き方改革などの一環として、リモートや在宅からのシステム運用には多くのメリットがある一方、作業者のなりすましや違反操作など、リモート特有のセキュリティリスクが払拭できないため、実現が難しいと考えている金融機関が多いのが実情です。
弊社の証跡監査ソフトウェアは、操作内容と操作環境の監視の仕組みを提供することで、なりすまし防止、不正操作の検知、相互遠隔場所からの作業の立ち合いなどを実現し、安全なリモート運用や在宅運用を可能にします。
クラウド移行
既存システムのクラウドリフトや新システムのクラウド利用により、これまでオンプレミスのシステムで対応していたシステム操作のための以下のような物理的対策が効力を失い、セキュリティリスクが高まる可能性があります。
- 運用ルームに対する入退室管理
- 監視カメラ
- 可搬媒体持ち込み禁止
- 運用ルーム内での重要操作の2人組作業の徹底
弊社ソフトウェアが提供する共通運用基盤は、上記のような物理的方法によるセキュリティ対策を論理的制御に置き換えることで、オンプレミス、クラウド、SaaSなどシステムの稼働場所や運用形態に依存しないセキュリティ・運用統制の仕組みを提供します。
約200の金融機関でご採用済
弊社のソフトウェアは、これまでで累計約200の金融機関でご採用されており、その多くで継続してご利用いただいております。金融機関への豊富な実績と培ったノウハウで、貴機関の課題解決にお役立てします。
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