Remote Access Auditor
遠隔システムの操作の統制と作業品質管理基盤
Remote Access Auditor(RAA)は、2025年3月31日を以て新規のお客様への販売を停止いたします。
今後は後継製品である「ESS REC 6」をご検討いただきますようお願いいたします。
尚、既存のお客様の追加ライセンスのご購入については2025年4月以降も引き続きご購入可能です。
RAAとは
RAAは、リモート・メンテナンス環境において、システム操作を可視化し、不正操作や誤操作などのリスク管理を実現するリモート操作証跡管理ソリューションです。
リモート・メンテナンスは、離れたロケーションにあるITシステムに対してメンテナンスを行うことで、地理的な制約にとらわれず、効率的なシステム運用を実現することが可能な一方、監視下に置かれていないシステム操作者の操作内容の妥当性・正当性を担保できないリスクがあります。
RAAは、動画形式の記録を中心に、このようなリモート・メンテナンスの作業内容を詳細に記録することで、作業内容を可視化するだけでなく、点検・監査を容易にすることで、リスク低減を可能にします。
機能
克明なシステム操作の記録
RAAがインストールされたアクセス中継サーバーにユーザーがログインすると、自動的に作業内容の記録が開始されます。RAAはデスクトップの画面を含む以下の情報を記録します。
- デスクトップ画面(動画形式)
- 画面表示文字
- キーボード操作
- 通信ポートの状態
- プロセスの状態
- ファイルアクセス
- アクティブウィンドウタイトル
- モバイルデバイスの接続
- コマンドプロンプトの内容
- USBポートの状態
- ユーザー名
- 時刻
- マウスの軌跡
- ドライブの状態
- カスタムアプリケーション
さらにRemote Sensor Option(RSO)やWindows Commands Option(WCO)、UNIX/Linux Terminal Option(UTO)といった各種オプション製品を活用することで、作業内容のより詳細な記録を取得することが可能になります。
作業記録を利用した点検・監査
RAA Playerは、RAAで取得した記録データを個々に再生し、操作内容そのものを再現することによりシステム操作内容の点検・監査を行うツールです。
再生機能
Windows Media Playerに似たインターフェイスにより、記録データの再生(通常・倍速・4倍速、逆再生、コマ送り)が可能です。
検索機能
記録データの中に含まれるテキスト情報を条件に検索を行い該当箇所を自動的に頭出しして再生することができます。マルチ検索を利用すると、複数の記録データから条件を満たす記録だけを抽出することが可能です。
ビューの設定
RAA Playerの画面は、表示する項目を自由に選択しカスタマイズすることが可能です。画面動画のみ再生する場合には全画面表示が可能です。
RAA Auditorレポートによる集計・分析結果の点検・監査(Multi Sessionのみ)
RAA Auditorを利用すると、複数記録データを対象に分析レポートを生成することにより、個別操作記録ファイルを再生しなくても、要点検個所の特定と絞り込みが可能です。
分析ルール定義
記録データ内に含まれる情報に対して条件設定を行い、要点検箇所として一覧にすることができます。条件は、複数選択することで、細かな設定を行うことができます。
(例. Telnetプロトコル通信が発生し、かつキーボードでrootとタイプされた場合にTelnet接続でroot権限を利用した箇所として特定)
スケジュール設定
日次、週次、月次といった定期スケジュールを設定できます。これにより都度レポート作成の設定を行わなくても、自動的にレポートが作成され、定期点検を実行することができます。
レポート作成後のアクション
レポートが作成された場合にEmailで通知したり、Encourage Super Station(ESS)へメッセージを送信する設定ができます。
レポートから個別記録再生へのドリルダウン
作成したレポートからドリルダウン、当該個所のファイルが呼び出され、自動的に頭出しした上で再生することができます。
暗号鍵の作成と管理
記録データの暗号化で使用する公開鍵・秘密鍵の作成、パスワード設定・変更を行います。
リモートアクセスユーザー設定を利用すると、RAAを利用するためのファイヤウォールの設定およびユーザーアカウントの権限設定を非常に簡単に行うことができます。
リモートアクセスユーザー設定
リモートアクセスユーザー設定を利用すると、RAAを利用するためのファイヤウォールの設定およびユーザーアカウントの権限設定を非常に簡単に行うことができます。
システム構成
RAAは、リモートデスクトップ機能を利用して操作対象システムに接続するアクセス中継サーバー上に導入する製品です。
アクセス中継サーバー上の操作を記録するために、作業担当者の端末や操作対象のシステムにソフトウェアを追加したり、操作記録を取得するための設定変更等の作業を行う必要は一切ありません。
システム要件
Remote Access Auditor | Microsoft Windows 7 SP1 Microsoft Windows 8.1(RT除く) Microsoft Windows 10(サービスブランチLTSB:1507、1607、LTSC:1809) |
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Remote Access Auditor for Multi Session | Microsoft Windows Server 2008 / 2008 R2(ServerCore除く) Microsoft Windows Server 2012 / 2012 R2(ServerCore除く) Microsoft Windows Server 2016(サービスブランチLTSB:1607)(ServerCore、Nano Server除く) Microsoft Windows Server 2019(サービスチャネルLTSC:1809)(ServerCore、Nano Server除く) |
各製品共通事項 | .NET Frameworkが必要:必要となるバージョンの詳細については弊社までお問い合わせください。 対応言語:日本語、英語 |
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